NPO日本消化器がん検診精度管理評価機構
胃がんX線検診指導講師任命制度規程

(目的)
第1条
この規程は、NPO日本消化器がん検診精度管理評価機構 (以下、当法人) が、当法人の設立主旨に賛同するとともに胃がんX線検診の撮影や読影に関する基本的な知識を有する者に対して、胃がんX線検診指導講師任命試験 (以下、指導講師任命試験)を実施することで、医師・放射線技師に対する教育研修事業、胃がんX線検診の精度管理評価事業、技術部門・読影部門検定事業、および学術集会開催事業に協力し、かつ胃がんX線検診指導員に対して指導的な役割を担う胃がんX線検診指導講師(以下、講師)を選任し、ひいては胃がんX線検診の精度向上に寄与することを目的として定める。

(指導講師任命試験と任命証)
第2条
1.当法人は、本規程に従って指導講師任命試験を毎年1回実施する。
2.当法人は、指導講師任命試験に合格した者を試験実施年の4月1日付で指導講師として登録するとともに、「 胃がんX線検診指導講師任命証(以下、指導講師任命証)」を発行する。
3.前項の「指導講師任命証」は、当法人の胃がんX線検診指導員をはじめ、当法人の会員や当法人が企画・開催する講習会の受講生ならびに他の学術団体などに対し、胃がんX線検診に関する基本的な事柄について教育・指導能力を有することを証明するものである。

(指導講師任命試験実施委員会と指導講師任命試験合否判定委員会)
第3条
1.公正かつ円滑な指導講師任命試験の実施を目的として、X線検診精度管理・評価委員長,副委員長ならびに委員若干名と支部技師代表ないしは支部医師代表からなる胃がんX線検診指導講師任命試験実施委員会 (以下、指導講師任命試験実施委員会)を、毎年11月に設置する。
2.指導講師任命試験実施委員会の委員長は、X線検診精度管理・評価委員会が推薦した者を、X線検診精度管理・評価委員会委員長が任命する。
3.指導講師任命試験実施委員会は、本規程に従って指導講師任命試験を企画し実施する。
4.指導講師任命試験実施委員会の委員長は、胃がんX線検診指導講師任命試験合否判定委員会(以下、指導講師任命試験合否判定委員会)の委員長を兼務する。
5.指導講師任命試験実施委員会の委員は、指導講師任命試験合否判定委員会の委員を兼務する。
6.指導講師任命試験実施委員会は、指導講師として登録された者が当法人のホームページに公表された時点で解散する。

(指導講師任命試験の受験料と公示)
第4条
1.指導講師任命試験の期日、必要な事項および受験料は、毎年度当法人のホームページに公示する。
2.当法人は指導講師任命試験の期日、必要な事項、および受験料を別途定めることができる。

(受験資格)
第5条
1.指導講師任命試験を受けようとする者は、次の各号に掲げる条件を備えていなければならない。
(1)当法人の会員
(2)胃がんX線検診指導員資格を取得後3年以上が経過し、かつ任命証を有する者
2.指導講師任命試験実施時点での検定試験の管理者 (理事長・副理事長・下部組織委員会の委員長と副委員長・事務局長・支部医師代表と支部技師代表) については受験を認めない。

(受験申請書類)
第6条
1.指導講師任命試験を受けようとする者は、次の各号に掲げる受験申請書類一式を当法人本部事務局より受け取り、受験申請書類正 1通を所定の封筒を用いて所定の期日までに当法人本部事務局に提出するものとする。
(1)胃がんX線検診指導講師任命試験受験申請書
(2)胃がんX線検診指導員任命証の写し
(3)受験料の振替払込請求書兼受領証の写し
(4)受験票
(5)業績目録(5年以内の学会発表・論文発表・検査件数/読影件数)
2.前項の申請書類一式が提出されていない場合には,指導講師任命試験の受験を認めない。

(手続き)
第7条
1.指導講師任命試験を受けようとする者は、当法人のホームページより受験申請書類を請求する。
2.受験申請書類の請求期間は、原則として毎年度11月第2月曜日から2週間とする*1.
3.指導講師任命試験を受けようとする者は、当法人本部事務局より申請書類一式を受け取り、必要事項を記入した申請書類正1通を当法人の本部事務局に郵送する。
4.受験申請書類の受付期間は、毎年度12月第2月曜日から1週間とする*2
5.いったん納入された受験料と受験に関する費用は返還しない.。
6.当法人の本部事務局は受験申請書類一式の記載事項を点検した後に、指導講師任命試験を受けようとする者に対し個別に受験票を郵送する。
*1.指導員任命試験は、毎年度12月第2月曜日から2週間
*2.指導員任命試験は、毎年度1月第2月曜日から3週間

(審査要件)
第8条
1.指導講師任命試験の審査要件は、次の各号に掲げるものとする。
(1)受験申請書類一式
(2)指導業績
(3)筆記試験
2.前項の(2)指導業績の審査は、指導講師任命試験実施委員会が作成した指導業績調書の書類審査をもって行う。
3.前々項の(3)筆記試験は指導講師任命試験実施委員会が作成したマークシート形式または記述式問題とする。

(合否判定基準と合否判定)
第9条
1.指導講師任命試験合否判定委員会は指導講師任命試験における合否判定基準を定める.。
2.指導講師任命試験合否判定委員会は指導業績調書の書類審査と筆記試験の合否を判定し、X線検診精度管理・評価委員会に報告する。

(任命証と登録)
第10条
1.X線検診精度管理・評価委員会は、指導講師任命試験の合否結果を理事長、運営委員会、本部事務局に文書で通知する。
2.本部事務局は、指導講師任命試験の合否結果を受験者に通知する。
3.本部事務局は、指導講師任命試験に合格した者を当法人の胃がんX線検診指導講師として登録するとともに、「胃がんX線検診指導講師任命証」を発行し郵送する。

(指導講師資格の更新)
第11条
1.指導講師資格の更新は5年毎とする。
2.更新には以下の各号に定める講習会・研修会・勉強会の参加によるポイント取得を要する。
(1)胃X線検診精度管理研究会が企画する学術集会
(2)教育研修委員会が企画する講習会・研修会
(3)各支部が企画する講習会・研修会
(4)その他、当法人が定める講習会・研修会・勉強会
3.当法人は前項に定めた講習会・研修会・勉強会の参加によるポイント取得要件と更新料、および更新に世する手続きを別途定めることができる。

(更新の保留)
第12条
1.更新に必要な要件が不十分と考えられる場合など、更新ができないときは所定の書類(胃がんX線検診指導員資格更新保留申請書)を請求のうえ提出することにより更新手続きを保留することができる。
2.保留期間中は、指導員を呼称することはできない。

(附則)
1.この規程は平成26年12月1日から施行する。ただし、平成30年度までの5年間は制度移行期間として指導講師任命試験を実施する代わりに、各支部医師代表ならびに技師代表の推薦により新任指導講師を選出する。選任の手続きは、別途X線検診精度管理・評価委員会が定めることができる。
2.平成26年12月31日時点で、胃がんX線検診基準撮影法指導講師任命規程を廃止し、既存の基準撮影法指導講師を胃がんX線検診指導講師に任命する。
3.平成26年12月31日時点で既存の基準撮影法指導講師から胃がんX線検診指導講師に任命された者の第1回目更新手続きは平成31年度に実施する。
4.この規程の改廃は、運営委員会の審議により2 分の1以上の同意を得て、理事会の承認を要す。
平成26年12月1日 施行